- 大谷翔平はホームラン王をとれるの?
- ゲレーロJr.の方が有利ってホント?
- ペレスが逆転する可能性は?
このような疑問に対して、筆者がこれまでの成績と今後の日程をもとにまとめました。
本記事の内容は
- 現時点のホームラン数の紹介
- 9/12時点までの成績と残り試合から、ホームラン王の可能性を予想
- ホームラン王に鍵となるポイントを紹介
です。
ホームラン王の確率予想は以下としました(2021/9/12の成績と残り試合から予想)。
大谷翔平・・・40%
ゲレーロJr.・・・40%
ペレス・・・20%
個人的には大谷翔平選手にホームラン王になってほしいです!
でも、いろいろない要素から考えると、大谷翔平の確率は40%に留めました。
ゲレーロJr.選手の勢いが怖い!
打者本人の調子や技術を除いたポイントは大きく4つです。
- 残り試合の対戦相手の強さ、防御率
- 残り試合で本拠地開催がどれくらいあるか
- 次の打者の成績や調子
- 疲労度
これらを踏まえつつ、ホームラン王争いについて考えていきます。
この記事を読めば、ホームラン王争い、ホームラン王予想がさらに楽しくなりますよ。
【2021/10/4追記】
2021年シーズンは終了し、ペレス選手とゲレーロJr.選手が48号でホームラン王に輝きました!
1位:ゲレーロJr.・・・48本
1位:ペレス・・・48本
3位:大谷翔平・・・46本
大谷選手は惜しかったですね。やはり四球責めが大きかったのかもしれません。
そして、ホームラン王に輝いたペレス選手とゲレーロJr.選手は素晴らしいとしか言いようがありませんでした。おめでとうございます!
速報!現在のホームラン数
現在のホームラン数とこれまでのホームラン推移を紹介します。
大谷、ゲレーロJr.、ペレスの現在のホームラン数
現時点のホームラン数です。
1位:ゲレーロJr.・・・48本
1位:ペレス・・・48本
3位:大谷翔平・・・46本
ペレス選手とゲレーロJr.選手が48号で見事にホームラン王に輝きました。
大谷翔平選手は9月22日、10試合がぶりに45号ホームランを放ちました。また、最終日の10月4日に46号ホームランを放ちましたが、惜しくも3位に終わりました。
9月13日以降のホームラン詳細
9月13日以降のホームランの推移です。四死球も載せました。
日付 | 大谷翔平 (エンゼルス) | ゲレーロ.Jr (ブルージェイズ) | ペレス (ロイヤルズ) |
---|---|---|---|
9/13 | 1四球 | 44号 2四球 | |
9/14 | 休み | 45号 | 休み |
9/15 | 1四球 | 43号 | |
9/16 | 1四球 | 44号 | |
9/17 | 休み | 45号 | |
9/18 | 46号 1四球 | 1四球 | |
9/19 | 2四球 | ||
9/20 | 2四球 | ||
9/21 | 1四球 | 46号 1四球 | |
9/22 | 45号 | ||
9/23 | 4四球 | 1四球 | 試合延期 |
9/24 | 3四球 | 休み | |
9/25 | 4四球 | ||
9/26 | 2四球 | 1四球 | |
9/27 | |||
9/28 | 休み | 休み | |
9/29 | 1四球 | 1四球 | 47号 1四球 |
9/30 | 48号 | ||
10/1 | |||
10/2 | 1四球 | ||
10/3 | 2四球 | 47号 | |
10/4 | 46号 2四球 | 48号 1四球 | 1四球 |
合計 | 3本塁打 22四球 | 5本塁打 11四球 | 6本塁打 4四球 |
ペレス選手が48号で1位です。ゲレーロJr.選手が47号で2位、大谷翔平選手は45号で3位となっています。
注目は四球の数です。大谷選手は9月23日からの4日間で13四球ももらっています。
9月13日以降では大谷は22個もフォアボールをもらっている一方で、ゲレーロJr.選手は11四球、ペレス選手は4四球と極端に差があります。
これは、大谷選手の凄さはもちろんのこと、後述する(1)次の打者の強さや、(2)対戦相手との兼ねあいが関係していると思われます。
単純に考えて、後ろの打者があまり調子がよくないと、大谷選手はフォアボールをもらいやすくなります。また、対戦相手がプレーオフを狙う上位チームだと、必ず勝つために、大谷選手との勝負を避けるのは当然です。
大谷、ゲレーロJr.、ペレスの成績比較( ~9/12まで )
2021年9月12日(日本時間)までの成績をまとめました。ここから今年の3人の打者の傾向をみていきましょう。
大谷翔平 | ゲレーロJr. | ペレス | |
---|---|---|---|
本塁打 (8月まで| 9月) | 44 (42 | 2) | 43 (38 | 5) | 42 (38 | 4) |
打数 | 472 | 530 | 544 |
本塁打率 | 10.73 | 12.33 | 12.95 |
四球 | 73 | 75 | 24 |
死球 | 3 | 5 | 11 |
四球率 | .155 | .142 | .044 |
ホームランにまつわる指標のみをとりあげました。ホームラン数は大谷選手が44本で1位、ゲレーロJr.選手の43本と続きます。
注目すべきは、本塁打率と四球率です。
本塁打率の比較
大谷翔平 | ゲレーロJr. | ペレス | |
---|---|---|---|
本塁打 (8月まで| 9月) | 44 (42 | 2) | 43 (38 | 5) | 42 (38 | 4) |
打数 | 472 | 530 | 544 |
本塁打率 | 10.73 | 12.33 | 12.95 |
大谷選手は本塁打10.73とダントツです。これは打数の少なさに起因します。2人よりも打数が50打席ほど少ないのです。
というのも、大谷選手は「投手」なので、DHのないナ・リーグではほとんどが代打出場だからです。また、この後に紹介する「四死球の多さ」によって、打数が少なくなっているのでしょう。
このような状況下でホームラン数を稼ぐ大谷選手はさすがですね。
しかし、ゲレーロJr.選手とペレス選手の後半戦の打ちまくりっぷりは凄まじいものがあります。打数を兼ねる中で、確実に仕留めています。大谷選手は、彼らの勢いとの戦いにもなります。
四球率の比較
大谷翔平 | ゲレーロJr. | ペレス | |
---|---|---|---|
本塁打 (8月まで| 9月) | 44 (42 | 2) | 43 (38 | 5) | 42 (38 | 4) |
打数 | 472 | 530 | 544 |
四球 | 73 | 75 | 24 |
死球 | 3 | 5 | 11 |
四球率 | .155 | .142 | .044 |
大谷選手は四球率も1位です。これは大谷選手が強打者である証ですが、次の打者の影響が大きいです。
簡単に言えば、次の打者が良い打者なら、大谷選手と勝負してもらえます。逆に大谷選手よりも極端に劣る場合は、大谷選手はフォアボールにされ、次の打者勝負になってしまうのです。
大谷選手の次の打者は、「現役最強打者」と呼ばれるマイク・トラウト選手でした。しかし、5月にトラウト選手が離脱してからは、大谷選手のフォアボールが増えています。
一方でゲレーロJr.選手も75四球と多くなっています。割合としては大谷選手が上ですが、ゲレーロJr.選手もよく選んでいますね。
対照的なのはペレス選手です。四球が24個だけで、四球率も0.044と極端に少なくなっています。ボール球でもどんどん振っていく「フリーシンガー」であることが分かります。
ペレス選手の死球が11とダントツなのは気になりますね。踏み込んでいくフォームのせいかもしれません。大きな声では言えませんが、ペレス選手は捕手なので、報復死球でデットボールになっている可能性もありますね。
8月以降のホームラン数の推移(8/1~9/12まで)
8月以降のホームランの推移をみていきましょう。8月1日から9月12日(日本時間)までです。
驚異的なペースで打っているのはペレス選手です。8月5日時点で27本だったものが、9月12日で42本です。8月だけで12本とハイペースで打っています。
ゲレーロJr.選手も順調に追い上げ、9月12日は43本まであげています。大谷選手は9月に2本と不調気味です。
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | *9月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | 7 | 8 | 13 | 9 | 5 | 2 |
累計 | 7 | 15 | 28 | 37 | 42 | 44 |
ゲレーロJr. | 7 | 9 | 10 | 7 | 5 | 5 |
累計 | 7 | 16 | 26 | 33 | 38 | 43 |
ペレス | 5 | 5 | 8 | 8 | 12 | 4 |
累計 | 5 | 10 | 18 | 26 | 38 | 42 |
*9月は9月12日まで
ホームラン王の見通しと判断ポイント
共通していえること「プレッシャーの中でミスショットなく打てるか」
いずれの3選手もホームラン王を受賞すれば初です。残り試合は少なく、プレッシャーも大いにあるでしょう。
その中でミスショットがなく打てるかが大きな鍵です。
それに加えて、以下の要素がポイントになるはずです。
- 残り試合の対戦相手の強さ、防御率
- 残り試合で本拠地開催がどれくらいあるか
- 次の打者の成績や調子
- 疲労度
大谷翔平がホームラン王をとるためのポイント
Shohei Ohtani is the first player with 45 HR and 20 SB since Alex Rodriguez (2007).#WeBelieve x @loanDepot pic.twitter.com/ukDPrUa9Xd
— Los Angeles Angels (@Angels) September 22, 2021
大谷選手がホームラン王をとるためのポイントは次の4つです。
- 相性のいい本拠地10連戦でどれだけ打てるか
- 強豪チームとの対戦でどれだけ我慢できるか
- 大谷の次の打者の調子
- 投手としての登板
相性のいい本拠地10連戦でどれだけ打てるか
9月18日(日本時間)からはエンゼルスの本拠地で10連戦があります。ここでどれだけ打てるかがポイントです。
今シーズン既に44本のうち、25本もエンゼルススタジアムでホームランを打っています。
ホームではライトスタンドは少し狭く、低い弾道でもホームランになります。
慣れた環境も好影響でしょう。また、10連戦は大変ですが、移動がないという利点もあります。
ただし、対戦するチームが強豪なので、そう簡単ではありません。
強豪チームとの対戦でどれだけ我慢できるか
残り20試合中、地区首位チームと8試合、ワイルドカード(WC)争いをしているチームが9試合残っています(9/12時点、日本時間)。
このようなチームはプレーオフを目指す「強豪チーム」です。彼らはガチで向かってきます。
試合数 (対戦相手) | 大谷翔平 (エンゼルス) |
---|---|
1位チーム | 8 |
WC争い チーム | 9 |
その他 | 3 |
合計 (本拠地) | 20 (10) |
このうち、エンゼルスは本拠地で10連戦があるのですが、どのチームも強い。
ホーム10連戦の対戦相手:アスレチックス3試合、アストロズ4試合、マリナーズ3試合
地区首位のアストロズはそこまで本気でこないかもしれませんが、アストロズとマリナーズはWC争いの真っ最中です。
ガチで大谷選手を抑えにくるでしょうし、逆に「フォアボールでもいいや」という「ボール球中心」の配球になる可能性があります。
大谷選手は、これまで以上に「いかにボール球を見極めて我慢し、甘い球を1発で仕留められるか」が求められます。
大谷の次の打者の調子
ワイルドカード争いしているチームとの対戦では、大谷選手が勝負を避けられる可能性が高くなります。なぜなら、ホームランを打たれて失点したくないからです。
大谷選手と勝負するくらいなら、次の打者と勝負しようとなるわけです。そういう意味では、次の打者の調子が、大谷選手の成績に影響を及ぼしそうです。
次の打者 | 打率 | ホームラン |
---|---|---|
アップトンまたはトラウト またはレンドーン | .276 | 20 |
その他の選手 | .222 | 24 |
個人的にはジャレット・ウォルシュ選手が次の打者として適任だと思います。でも、彼は左打者なので、マドン監督が左打者を並べたくないのかもしれません。
投手としての登板
投手として何試合登板するかも影響するはずです。なぜなら、投手としての準備に時間と精神力が消費されるからです。
でも、残り1勝すれば10勝のため、10勝したら投手としての登板は終わりにするかもしれません。終わりにすれば、残りはDHとして打者に専念できます。
追記:2021年9月17日、大谷選手の登板回避を発表
マドン監督は、大谷選手が先発予定だった9月18日のアスレチックス戦の登板をとりやめると発表しました。
原因は、大谷選手が「右ひじに張りがある」と訴えたことです。深刻ではなさそうなので、次回のキャッチボールで様子を見ると発表しています。
ただし、主な原因は疲労であると推察されます。エンゼルスはポストシーズン進出が厳しいので、大谷選手は無理をする必要はありません。
そのため、このまま登板せずに今シーズンを終了する可能性がでてきました。
追記:2021年9月18日、大谷選手はブルペンで32球を投げる
大谷選手は本拠地のブルペンで32球を投げました。変化球も交えてとのこと。まだ今シーズンの登板がありそうでうね。
ただし、マドン監督は「まだ次の登板については未定」との見解を発表しています。
↓
この日の試合中、エンゼルスは9月20日のアスレチックス戦に大谷翔平投手が先発すると発表しました。
ゲレーロJr. がホームラン王をとるためのポイント
💥 #PLAKATA NUMBER 45 💥
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) September 14, 2021
He’s your @MLB leader! pic.twitter.com/wqSYpLONz0
ゲレーロJr.選手がホームラン王をとるためのポイントは次の3つです。
- ポストシーズン進出に向けてモチベーションを保ち続ける(健康でいること)
- 次の打者が調子を落とさない
- 下位チームとの対戦で、確実にホームランを打つ(特にカモのオリオールズ)
ポストシーズン進出に向けてモチベーションを保ち続ける(健康でいること)
ブルージェイズはワイルドカードでのポストシーズン進出の可能性があり、ゲレーロJr.選手もモチベーションを保ちやすいでしょう。
また、父のゲレーロさんからも「50本を目指せ」と言われているようで、こちらもモチベーションになっているはずです。
一方で、ポストシーズンを目指す戦いは集中力をかなり使うので、相当疲れるはずです。打てばどんどんのっていけるはずですが、打てない時に、イライラして調子を落とす可能性があります。
どんな結果でも、心身ともに健康でいられれば、自然とホームランは増えてくるでしょう。
次の打者が調子を落とさない
ゲレーロJr.選手の主に打つのはヘルナンデス選手です。9月12日現在で26本塁打の強打者。
ヘルナンデス選手は勝負強いので、ゲレーロJr.選手との勝負を毎回避けるとは限らないでしょう。つまり、ゲレーロJr.選手は勝負してもらいやすいです。
とはいえ、ヘルナンデス選手の調子が落ちれば、ゲレーロJr.選手はフォアボールにされる可能性が高くなります。
そのため、次の打者の調子がポイントです。ただし、仮にヘルナンデス選手の調子が悪くなっても、ブルージェイズには好打者が多くいます。
- セミエン選手
- ビシェット選手
- グリエルJr.選手
- etc
ブルージェイズは打線を組み替えれば、ゲレーロJr.選手の次の打者を調子の良い打者に変えられます。
ここが大谷選手所属のエンゼルスとの大きな違いです。次の打者が強いのは、ゲレーロJr.選手に圧倒的に有利です。
下位チームとの対戦で、確実にホームランを打つ(特にカモのオリオールズ)
残りの20試合中、下位のチームとの対戦は11試合(9月12日現在)。下位チームとの対戦で、どれだけ打てるかもポイントになりそうです。
試合数 (対戦相手) | ゲレーロJr. (ブルージェイズ) |
---|---|
1位チーム | 6 |
WC争い チーム | 3 |
その他 | 11 |
合計 (本拠地) | 20 (12) |
特にゲレーロJr.選手はオリオールズをカモにしており(というより、オリオールズの防御率が5.82なので当然ですが)、ここで確実に打てるかに注目です。
ブルージェイズの最後の3試合はこのオリオールズ戦です。仮にこの3連戦までにホームランキングではなかったとしても、一気に逆転する可能性もあります。
ペレスがホームラン王をとるためのポイント
Trot No. 42.#TogetherRoyal pic.twitter.com/V4zbVa2LTA
— Kansas City Royals (@Royals) September 9, 2021
ペレス選手がホームラン王をとるためのポイントは次の3つです。
- 下位チームとの対戦が多く、レベルが低い投手から確実に打てるか
- 負担の大きい捕手での出場のため、疲労度がどこまであるか
- これまで通り、フォアボールを諦めてどんどん振っていけるか
下位チームとの対戦が多く、レベルが低い投手から確実に打てるか
対戦相手は地区2,3位チームが多く、若手投手を中心としたレベルが落ちる投手との対戦が予想されます。
彼らに対して、いかに確実に打てるかがポイントになりそうです。
試合数 (対戦相手) | ペレス (ロイヤルズ) |
---|---|
1位チーム | 0 |
WC争い チーム | 6 |
その他 | 14 |
合計 (本拠地) | 20 (12) |
下位チームとの対戦が多いのは、ゲレーロJr.選手と大谷選手に比べて圧倒的に有利な点です。
負担の大きい捕手での出場のため、疲労度がどこまであるか
負担の大きい捕手での出場のため、疲労度がどこまであるかがポイントです。
ペレス選手はオールスターやホームランダービーにも出場しており、疲労度は相当なものです。
スイングに影響なければ、このままホームランを打てるでしょう。
これまで通り、フォアボールを諦めてどんどん振っていけるか
ペレス選手はフォアボールが少なく、三振が多いです。チームもポストシーズンは難しい。
そのため、基本的にはチームバッティングは求められません。いわゆるどんどん振っていいく「フリースイング」を続けていけるかがポイントになりそうです。
ペレス選手は打点も多く稼ぐ一方で、打率はそこまで高くありません。変に打率を意識してフォアボールを狙おうとすると、スイングを崩す可能性があります。
これまで通り、なりふり構わず振っていく姿勢を継続していけるかがポイントになりそうです。
残り試合は大谷翔平に不利か?残りの試合から考察する
大谷翔平選手所属のエンゼルスは、強豪チームとの対戦が多く、簡単にホームランが打てるわけではありません。
また、残り試合の以下の要素をみていきましょう。
- 残り試合の対戦相手の強さ、防御率
- 残り試合で本拠地開催がどれくらいあるか
- 次の打者の成績や調子
- 疲労度
残り試合の比較
大谷翔平 | ゲレーロJr. | ペレス | |
---|---|---|---|
残り試合 (本拠地) | 20 (10) | 20 (12) | 20 (12) |
残り試合の 対戦相手 | 強いチーム多い | 弱いチームと強いチームが半々 | 弱いチームが多い |
PO進出 (モチベーション) | 難しい | 可能性あり→モチベーションを保ちやすい | 難しい |
疲労度 | 高(投手・DH) | 中(一塁手) | 高(捕手) |
後ろの打者 | 普通 (ゴスリンなど) | 強打者 (ヘルナンデス) | 好打者 (ベニンテンディー) |
残り試合
残り試合で本拠地試合はどの選手も10試合以上あります。ゲレーロJr.選手とペレス選手は大谷選手よりも2試合多い12試合なの、この点は有利です。
一方で、大谷選手の本拠地10試合は連続です。なので、移動がなく、本拠地で腰を据えて試合に臨めるメリットがあります。
対戦チーム
対戦相手は強いチームとの対戦ががある大谷選手が不利。ペレス選手のロイヤルズは下位チームとの対戦が多く、有利です。
モチベーション
ポストシーズンへのモチベーションではゲレーロJr.選手が有利。ワイルドカードを目指して奮闘するブルージェイズの一員として、かなりの集中力で試合に臨めます。
一方で、大谷選手とペレス選手はプレーオフへの進出が厳しいため、モチベーションを保つことが難しいです。
疲労度
捕手のペレス選手の疲労は相当なものです。
また、それ以上に疲労がたまっているのは二刀流の大谷翔平選手になります。登板前後も試合にでる初めてのシーズンのため、疲労はピークはなずです。
この2人に比べると、比較的負担の少ないファーストを守るゲレーロJr.選手は有利でしょう。フレッシュな状態で試合に臨めているはずです。
年齢もゲレーロJr.選手は22歳と若く、この点も疲れにくさに影響を及ぼすかもしれません。大谷選手は27歳、ペレス選手は31歳です。
後ろを打つ打者の成績比較
後ろを打つ打者を比較すると、ゲレーロJr.選手が圧倒的に有利です。
ゴスリン (大谷翔平の次) | ヘルナンデス (ゲレーロJr.の次) | ベニンテンディー (ペレスの次) | |
---|---|---|---|
打率 | .270 | 308 | .267 |
本塁打 | 5 | 27 | 15 |
打点 | 38 | 102 | 59 |
OPS | .686 | .892 | .744 |
ブルージェイズのヘルナンデス選手は強打者であり、勝負強いです。そのため、相手投手はゲレーロJr.選手をフォアボールで避ける場面は少なくなります。
一方での大谷選手の後を打つゴスリン選手は、そこまで悪い打者ではありませんが、大谷選手と比べると劣ります。ホームランの確率が低いからです。この点、大谷選手はかなり不利です。
ペレス選手は2人の中間といったところでしょうか。後ろのベニンテンディー選手は好打者です。ペレス選手は下位チームとの対戦が多く、試合中にわざわざペレス選手との勝負を避けるケースは少ないでしょう。そういう意味で、大谷選手ほど不利ではないはずです。
繰り返すと、強打者のヘルナンデス選手の前を打つゲレーロJr.選手が、圧倒手に有利です。
残り試合で対戦する強いチーム
強いチームとは以下を想定しています。
- 地区優勝しそうな3球団
- ワイルドカード争いをしている球団
地区優勝しそうな3球団
チーム | 地区 | 防御率 |
---|---|---|
レイズ | 東地区 | 3.76 |
アストロズ | 西地区 | 3.73 |
Wソックス | 中地区 | 3.8 |
ほぼ地区優勝が確実なチームです。
防御率の3.80以下と安定していますね。
これらのチームと戦うと、必然的に良い投手との対戦になり、ホームランも打ちづらくなります。
ワイルドカード争いをしている球団
順 | チーム | 勝敗 | 勝率 | 差 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | Rソックス | 81-63 | 0.563 | -1 | 4.35 |
2 | ヤンキース | 79-63 | 0.556 | 0 | 3.72 |
2 | ブルージェイズ | 79-63 | 0.556 | 0 | 3.87 |
4 | アスレチックス | 77-65 | 0.542 | 2 | 3.91 |
4 | マリナーズ | 77-65 | 0.542 | 2 | 4.3 |
ワイルドカードは上位2チームしかプレーオフに進出できません。
こちらは「絶対に負けられない戦い」が続きます。
ある意味、「優勝が決まっている1位チームよりも本気で向かってくるチーム」と考えたほうがよいでしょう。
残り試合の具体的な日程とそこから見えてくるもの
試合数 (対戦相手) | 大谷翔平 (エンゼルス) | ゲレーロJr. (ブルージェイズ) | ペレス (ロイヤルズ) |
---|---|---|---|
1位チーム | 8 | 6 | 0 |
WC争い チーム | 9 | 3 | 6 |
その他 | 3 | 11 | 14 |
合計 (本拠地) | 20 (10) | 20 (12) | 20 (12) |
大谷翔平選手のエンゼルスは、強豪チームとの対戦が17試合(1位チーム8試合、ワイルドカード争いのチームが9試合)なので不利です。
ゲレーロJr.選手のブルージェイズは、9試合が強豪チームとの対戦。ただし、ブルージェイズもプレーオフ進出の可能性があるため、モチベーションを高めるには、強豪チームとの対戦は好影響かもしれません。
ペレス選手所属のロイヤルズは、1位チームとの対戦はありません。この点はとても有利です。また、ワイルドカード争いがないチームとの対戦が14試合あり、非常にホームランが打ちやすい環境になります。
残り試合の日程詳細
残り試合の日程詳細をまとめました。
次の表記ルールで書きました。
日付 | 大谷翔平 (エンゼルス) | ゲレーロ.Jr (ブルージェイズ) | ペレス (ロイヤルズ) |
---|---|---|---|
9/13 (月) | アストロズ ERA3.73 | オリオールズ ERA5.82 | ツインズ ERA4.88 |
9/14 (火) | 休み | レイズ ERA3.76 | 休み |
9/15 (水) | Wソックス ERA3.80 | 〃 | アスレチックス ERA3.91 |
9/16 (木) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/17 (金) | 〃 | 休み | 〃 |
9/18 (土) | アスレチックス ERA3.91 | ツインズ ERA4.88 | マリナーズ ERA4.30 |
9/19 (日) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/20 (月) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/21 (火) | アストロズ ERA3.73 | レイズ ERA3.76 | *インディアンス ERA4.33 |
9/22 (水) | 〃 | 〃 | インディアンス ERA4.33 |
9/23 (木) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/24 (金) | 〃 | ツインズ ERA4.88 | 休み |
9/25 (土) | マリナーズ ERA4.30 | 〃 | タイガース ERA4.42 |
9/26 (日) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/27 (月) | 〃 | 〃 | 〃 |
9/28 (火) | 休み | 休み | 休み |
9/29 (水) | レンジャーズ ERA4.67 | ヤンキース ERA3.75 | インディアンス ERA4.33 |
9/30 (木) | 〃 | 〃 | 〃 |
10/1 (金) | 〃 | 〃 | 〃 |
10/2 (土) | マリナーズ ERA4.30 | オリオールズ ERA5.82 | ツインズ ERA4.88 |
10/3 (日) | 〃 | 〃 | 〃 |
10/4 (月) | 〃 | 〃 | 〃 |
オールスターでのホームランダービーの影響は?
大谷翔平
出場しました。後半戦の疲れとして大いに残っているでしょう。
だだし、後半戦のホームラン数の減少の要因が、ホームランダービーによるもの「だけ」とは言い難いです。
ホームランダービーでフォームが崩れたというよりも、単純に疲れが溜まり、シーズン終盤に影響がでている可能性があります。そういう意味では影響していますね。
実際に、後半戦ではレフト方向へのヒットやホームランがでていません。
ゲレーロJr.
2021年のホームランダービーには出場しませんでした。違う年のホームランダービーに出場し、後半戦で成績をガクッと落とした経験から欠場したのでしょう。
ただしオールスターの試合そのものでは、ホームランを打ってMVPを受賞。オールスターを楽しみつつ、MVPも獲得する「もってる」男です。
ペレス
ペレス選手もホームランダービーに出場しました。オールスターの試合では大谷翔平選手とバッテリーを組んだことでも話題になりました。
ホームランダービー後の後半戦では、逆にペースをあげてホームランを量産しています。ホームランダービーで何かを掴んだのかもしれないですね。
大谷翔平とゲレーロJr.の関係、大谷翔平とペレスの関係
大谷翔平とゲレーロの関係 | オールスターで一緒になった
ゲレーロJr.選手はホームランを量産するパワーはもちろんのこと、性格がシャイなのでかわいいです。
22歳と若く、大谷選手とも試合で一緒になれば会話もします。
Ratio assist pic.twitter.com/tO7foYb48j
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) September 12, 2021
対戦すると、一塁上で楽しく会話することもありますね。
Who’s your AL MVP?
— MLB (@MLB) August 10, 2021
RT for Ohtani, like for Vladdy. https://t.co/E11jxQpLaW pic.twitter.com/xtEu8mgMzC
オールスターでは友人に頼み、大谷翔平選手と写真を嬉しそうにとったとのこと。
大谷翔平とペレスの関係 | オールスターで一緒にバッテリー
ペレス選手と大谷翔平選手は、オールスターでバッテリーを組みました。
ペレス選手は「大谷翔平とバッテリーを組めて最高」と語っています。
まとめ
本記事では、2021年のホームラン王争いについてまとめました。
ホームラン王の確率予想は以下としました(2021/9/12の成績と残り試合から予想)。
大谷翔平・・・40%
ゲレーロJr.・・・40%
ペレス・・・20%
個人的には大谷翔平選手にホームラン王になってほしいです!
でも、いろいろない要素から考えると、大谷翔平の確率は40%に留めました。
ゲレーロJr.選手の勢いが怖い!
今後のポイントは次の通りです。
- 大谷翔平はホーム10連戦でどれだけ打てるかが鍵(次の打者の調子も影響)
- ゲレーロJr.は調子を落とさずに打てるかがポイント。最後のオリオールズはカモにしているので、最後の3連戦での大逆転の可能性も
- ペレスは謎。対戦相手は地区2,3位チームが多く、若手投手を中心としたレベルが落ちる投手で打ちまくる可能性あり。未知数
ぜひ最後まで見守りましょう!
大谷翔平選手、頑張れ~!