【エグイ】山本由伸のカーブは宜野座カーブ!?被打率も1番低かった!【カーブの成績も紹介】

プロ野球(NPB)

山本由伸投手は多彩な変化球を投げることで有名です。

スライダーやカットボールを始め、スプリットやシュートなど、どれもとっても一級品だと言えるでしょう。

そんな中、山本由伸投手の「カーブ」がエグイと話題になりました。

SNS上でさまざまな投手を分析するFriedman(@PitchingNinja)が、

ヨシノブ・ヤマモト、エグすぎるカーブボール(驚きの絵文字)

*現在は削除されているツイート

という動画をTwitterに投稿したからです。

Friedman氏は「ピッチング・ニンジャ」というニックネームで有名で、様々な投手の分析に定評がありました。あのダルビッシュ有選手もフォローしているほどです。

この動画は10万回以上再生され(現在は削除済み)、その投稿のコメントの中には

何だこの投げ方は!何だこのカーブの軌道は!

というものがありました。

そのコメントの中で、山本由伸投手は「宜野座(ぎのざ)カーブ」を投げているのではないかと、さらに話題となりました。

そこでこの記事では

  • 山本由伸のカーブの紹介
  • 宜野座カーブとは何なのか
  • 山本由伸のカーブ成績

をお伝えします。

山本由伸のカーブは宜野座カーブ!?話題のエグイカーブ

カーブを交えて8回無失点の由伸劇場

そもそも話題となったのは、6/21(2020)に山本由伸選手が8回無失点の好投をしたことでした。

山本由伸の『超抜投球』まとめ《THE FEATURE PLAYER》

8回無失点で二塁もふませず、見事初勝利をあげました。

この投球をヤンキースの田中将大投手も絶賛しています。

山本由伸のカーブは宜野座カーブ!?

そんな山本由伸選手のカーブは、宜野座カーブではないかと話題になっています。

ただ、山本由伸投手本人が「宜野座カーブ」と言っているわけではないので、正確に

「山本由伸投手のカーブ=宜野座カーブ」と言い切れるわけではありません。

でも、その「握り方」と「リリース」、そしてそのカーブの「エグイ曲がり方」からすると

山本由伸のカーブ 「宜野座カーブ」

と言えるかもしれません。

宜野座カーブとは?

宜野座カーブとは

宜野座カーブは「鋭く縦に曲がり落ちるカーブ」のことです。これは通常のカーブと違う軌道になります。

通常のカーブは緩やかに曲がりながら落ちますが、宜野座カーブは「縦」に「鋭く」落ちるのです。

次の動画を見ると、その軌道の違い分かると思います。

落差70cm…平成の魔球「宜野座カーブ」で甲子園を沸かせた宜野座貴大さんの今…こんな球打てません。
2003年春の選抜甲子園で魔球と話題になった宜野座高校の宜野座カーブを投げる宜野座さん
Youtubeチャンネル「野球YouTuber向」より

宜野座カーブの握りはカーブと同じ。でもリリースが違う

宜野座カーブは通常のカーブの握りと同じです。

中指と親指を、右の縫い目にかけて握ります。

しかし、宜野座カーブは通常のカーブと違う軌道になります。

その違いは「リリース」するときに、宜野座カーブは通常と逆方向にひねるからです。

宜野座カーブの投げ方

具体的にはどのように投げるのでしょうか。

それはリリース時に、「シュート」のように逆方向にひねりながら投げるというもの。縫い目にかけた人さし指を、内から外にはじきます。

このことで強烈なスピンがかかることで、鋭く落ちることになります。

より詳細なコツは、宜野座カーブを投げて活躍した沖縄・宜野座高校OBの比嘉さんが解説してくれています。

宜野座カーブはどうやって生まれた?

宜野座カーブが一躍有名になったのは、2001年の春の選抜高校野球です。

21世紀枠で出場した沖縄の宜野座高校は、エースの比嘉裕投手が投げる「宜野座カーブ」で旋風を巻き起こし、ベスト4まで勝ち進みました。

ではこの宜野座カーブはどのようにして生まれたのでしょうか。

宜野座高校の当時監督の奥浜正さんが考案

それは、当時宜野座高校の監督だった奥浜正さんが、比嘉投手に徹底指導したからでした。

比嘉投手は当初は制球できなかったそうですが、冬場に猛特訓することでマスターしたそうです。(出典:スポニチ「「宜野座カーブ」に乗せた琉球球児の夢 比嘉裕さん 愛息に託す

奥浜正さんはどうやって宜野座カーブを思いついたのか

この宜野座カーブが生まれたきっかけは、奥浜さんが「円盤投げ」から発想を得たことでした。しかもそれは奥浜正さんが高校時代だったというから驚きです。

奥浜正さんはこう言っています。

授業で円盤投げをやったとき、それまでは4本の指と指の腹でつかむもんだとばかり思っていたのが、抜かずに力で切るのだと教わった。その記憶が残っていました。

東スポWeb「生みの親が明かす魔球「宜野座カーブ」誕生秘話
円盤投げのイメージ リリースの瞬間に円盤にスピンをかける

photo credit: Sangudo 2018 Sherwood Park Track Classic (Sunday) via photopin(license)

その後高校の先生となった奥浜正さんは、自ら投手として「宜野座カーブ」を試したといいます。投げるうちに「宜野座カーブ」を徐々にマスターした奥浜さんは、当時をこう振り返っています。

まったく偶然の産物です。周囲からは『カーブはそうじゃない、こうだ』と散々バカにされましたが、遊びで投げてるなかで確信した。『カーブも指で切るんだ』と

東スポWeb「生みの親が明かす魔球「宜野座カーブ」誕生秘話

このように、宜野座カーブは奥浜さんの「円盤投げ」というヒントから、遊び心から生まれたものだったということです。

宜野座カーブまとめ

宜野座カーブのまとめです。

通常のカーブと違い、宜野座カーブは鋭く縦に大きく落ちます。

通常のカーブ宜野座カーブ
変化の仕方緩やかに曲がり落ちる鋭く縦に曲がり落ちる
握り中指と親指を右の縫い目にかける通常のカーブと同じ
投げ方親指と人さし指の間から抜く人さし指を外にひねる(逆方向)
通常のカーブと宜野座カーブの比較

宜野座カーブは特徴は、カーブと同じ握りから、投げる瞬間に「シュート」のように外側に腕をひねりながら投げることです。

このことで、ボールにトップスピンがかかり、通常のカーブと異なる軌道になります。

山本由伸のカーブの成績

ここから山本由伸投手のカーブ成績をまとめます。

データソースは、個人でデータをまとめられているサイト「データで楽しむプロ野球」さんを参照しました。

※球種配分、空振率、見逃率(ストライクボールの見逃し数/その球種の投球数*100)は参考値です。データが揃いきれていない場合があります。

データで楽しむプロ野球」より

とのことですので、あくまで参考値としてご覧ください。

山本由伸の右手から放たれるカーブは、まさに「眼福」

山本由伸の球種配分の比較-カーブの割合は約14%-

まず、山本由伸投手のカーブがどれくらいの配分で投げらているかを調べました。

データで楽しむプロ野球」2019、2020年のデータを元に筆者作成

先発として活躍し始めた2019年と2020年(7/11時点)の比較をしたところ、カーブは約14%ほど投げているようでした(あくまで参考値)。

山本由伸投手といえばストレートとカットボールが代名詞で、全体の約50%の割合を占めています。

これは予想通りでしたが、カーブの割合は2019年が13.7%、2020年が14.29%と意外と多いなと感じました。

山本由伸投手のカーブの被打率・空振率・見逃率

次に山本由伸投手のカーブの被打率などを調べてみます。2020年の成績はデータ数が少ないため、2019年のデータを見てみましょう。

*2020年7月11日時点では3試合しか先発していません。コロナウイルスの影響で、プロ野球の開幕日が大幅に遅れたためです(6月19日開幕)。

山本由伸投手の2019年の球種成績
出典:「データで楽しむプロ野球」2019年山本由伸投手のデータ

※球種配分、空振率、見逃率(ストライクボールの見逃し数/その球種の投球数*100)は参考値です。データが揃いきれていない場合があります。

データで楽しむプロ野球」より

この結果を見ると、カーブの被打率は0.118と、1番低い値であることが分かります。つまり、2019年の山本投手の中で最も打たれない球だったのです。

また、注目すべきはカーブの見逃率です。見逃率は27.05%と、1番高い割合であることが分かります。

これは、打者が「山本由伸投手=ストレートとカットボール」というイメージがあるため、カーブが頭にないからだと推測します。

先ほどの2019,2020年の球種配分から見たように、山本投手は「ストレートとカットボール」で配分の50%近くを投げますから、当然といえば当然でしょう。

もしくは、打者が「カーブを打っても打てない」と思っているのかもしれません。落差の大きい宜野座カーブのようなカーブは、打者は「打ちにいきたくない」球という可能性も大いにあります。

いずれにしても、山本由伸投手のカーブは

山本投手の球種の中で「1番見逃率が高く」「1番被打率が低い」

ということが分かりました。

カーブは山本由伸投手の投球幅を広げる「スパイス」のような役割を示しているのかもしれませんね。

参考:2020年のカーブの成績は「データで楽しむプロ野球」をご覧ください

まとめ

ここまでの内容をまとめます。この記事では

  • 山本由伸のカーブの紹介
  • 宜野座カーブとは何なのか
  • 山本由伸のカーブ成績

をお伝えしてきました。

山本由伸投手のカーブ

山本由伸投手のカーブは6/21(2020)の好投から注目を浴び、「宜野座カーブ」ではないかと言われるようになりました。

本人が「宜野座カーブ」と断言しているわけではないので、

「山本由伸投手のカーブ=宜野座カーブ」と言い切れるわけではありません。

でも、その「握り方」と「リリース」、そしてそのカーブの「エグイ曲がり方」からすると

山本由伸のカーブ ≒「宜野座カーブ」と言えるかもしれません。

宜野座カーブ

通常のカーブ宜野座カーブ
変化の仕方緩やかに曲がり落ちる鋭く縦に曲がり落ちる
握り中指と親指を右の縫い目にかける通常のカーブと同じ
投げ方親指と人さし指の間から抜く人さし指を外にひねる(逆方向)
通常のカーブと宜野座カーブの比較

その「宜野座カーブ」の特徴は、通常のカーブと異なり「鋭く」「縦に」曲がるというもの。

これは、投げる瞬間に「シュート」のように逆方向にひねりながらスピンをかけることによるものでした。

そう簡単にマスターできる球ではありませんが、マスターできれば大きな武器になりえます。

山本由伸投手のカーブの成績

山本由伸投手の2019年の球種成績
出典:「データで楽しむプロ野球」2019年山本由伸投手のデータ

山本由伸投手がカーブを投げる割合は、全体の約14%でした。多いわけではありませんが、私は意外と多いなと感じました。

というのも、山本由伸投手はストレートとカットボールのイメージが大きかったからです。

そのためか、2019年の山本投手のカーブは見逃率が27.05%と自身の球種の中で1番高い割合でした。*ここでいう見逃率=見逃しでストライクの割合

打者はカーブを投げられるイメージがないのか、見逃しをとられることが多いことが分かりました。

また、2019年のカーブの被打率は0.118と、山本投手の中で1番打たれない球でした。

次に打たれない球がスライダーで、被打率が0.194となっています。山本投手のカーブは「スライダーよりも打たれない球」として、機能していたのです。

まとめると、

山本投手のカーブは「めったに投げないが(約14%)、投げると見逃でストライクをとれる確率が高く、被打率も低い

と言えそうです。

山本由伸のカーブ、恐るべし

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