投手の投球フォームのまとめ、セ・リーグ編です。
左足をあげた後にサード(左投手はファースト)方向を見てから投げるピッチャーをまとめました。
以前はパ・リーグの投手をまとめたので、今回はセ・リーグ編です。
パ・リーグの投手のまとめ記事↓↓
かつてのこの投げ方と言えば、ホークスの大エースの「斉藤和巳」投手でした。
斉藤氏はこう言っています。
足を上げた時には、三塁後方のスタンドを漠然と見るようにしていました。それでフォームのバランスがよくなった。
要するに目線の位置を一定にすることで真っすぐ立てるようになったんです。
ピッチャーにとって、一番マズイのは目線が揺れること。目線が揺れるとコントロールも乱れてしまう。
その時の状態に応じて目線の角度を変え、バランスを取ることを覚えてからコントロールが安定し始めました。
週刊現代「二宮清純レポート 最多勝2回の天才投手がついに引退 斉藤和巳 35歳元ソフトバンク投手
投げたくても投げられなかったあの日々が財産なんです」より

なるほど、三塁方向を見るときに真っ直ぐ立つことに意識を向けていたのですね。
ちなみに斉藤氏にこのアドバイスを送ったのは、当時の先輩である武田一浩氏です。武田氏と言えばカットボールや制球力が武器の投手でした。
そんな武田氏に、斉藤氏が「どうすればストライクが入るようになるんですか」と質問をしにいったそう。
そこで武田氏は「どうせストライクが入らないんだったら、キャッチャーミットからいったん、目を切ってみろ!」と伝えたと言います。
武田氏は
もともと僕はストライクを投げるのには困らないピッチャーだったんですが、いったんミットから目を切るようにして、さらにコントロールがよくなった。
自分のフォームに集中することができるようになったからです。
だから和巳にも、そう教えました。
週刊現代「二宮清純レポート 最多勝2回の天才投手がついに引退 斉藤和巳 35歳元ソフトバンク投手
投げたくても投げられなかったあの日々が財産なんです」より
と語っています。
このように、斉藤氏は一時捕手から目を切ることでバランスを整えてから投げていたのですね。
では現役で同じような投げ方の投手はどのような意図で投げているのでしょうか。
また、この投げ方の投手はコントロールが良くなっているのでしょうか。
そんな点を考えながら、どんな投手がこの投げ方をしているかをみていくといいかもしれません。それでは、どうぞ。
*随時更新予定です。
*カッコ内の数字は最終確認日です。
読売ジャイアンツ
鍵谷陽平(2020/4/7)
田口麗斗(2020/6/20)
左投手なのでファースト方向を見ていますね。
静止とはいかないまでも、しっかり左足で立っています。
鍬原拓也(2020/7/4)
サイドスローの投手です。三塁方向はチラッと見る程度でしょうか。
太田龍(2020/2/12)
ドラフト2位ルーキーです。ジャイアンツのYoutubeチャンネルを見ていたら見つけました。
畠世周(2021/2/7)
復活を目指す畠投手です。足を上げた時に右腕をだらんと下ろすフォームは、近鉄時代の岩隈久志投手を彷彿させます。
阪神タイガース
小川一平(2020/7/30)
ルーキーです。力強い球を投げます。
足を上げて三塁を見てから投げますが、ゆったりとしフォームです。
横浜DeNAベイスターズ
石田健大(確認日不明)
一瞬見るという感じでしょうか。左投手なので、ファースト方向を見ていますね。
山崎康晃(2020/7/19)
球界を代表するクローザーの山崎康晃投手もこの投げ方です。
ランナーがいなくても、セットポジションから投球します。
足を上げてからきっちり三塁方向を見ていますね。
広島東洋カープ
一岡竜司(2020/7/23)
7月23日の阪神戦でクローザーとしてマウンドに上がりました。
この時、左足を上げた後に三塁方向を見ていました。
無事セーブを記録しました。
中日ドラゴンズ
山本拓実(確認日不明)
打たれている映像で申し訳ないですが、足を上げた後に三塁方向を見ていますね。
東京ヤクルトスワローズ
小川泰弘(2020/3/14)
小川投手といえば特徴的な二段モーションで有名ですが、その足を上げている時にがっちり三塁方向を見ていますね。
原樹理(2020/7/21)
7月21日に久々に勝利投手になった原投手もこの投げ方です。
足を上げてから捕手から目を切っていますね。
石山泰稚(2020/6/7)
最後に
同じような投げ方をしている投手を探しています
同じような投げ方をしている投手を探しています。
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