野球をする者であれば、「オーダーグラブ」でプレーすることに憧れる。
しかし、それは簡単には手に入らない。
なぜなら、オーダーグラブは普通のグラブよりも高価だからだ。
とはいえ、子供の情熱に親は弱い。子供にせがまれれば、ほとんどの親が買ってしまうだろう。
実際に、私のまわりの高校野球を共にした部員の半分以上が、オーダーグラブだった。私も、よく行く野球専門店で手に入れた。
インターネットでオーダーするのはありか?
最近では、インターネットでオーダーグラブを注文する人もいるという。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。確かに、インターネットで注文すれば、店舗で買うよりも安く買えるかもしれない。
だが、インターネットだと実際に自宅に届くまでにグラブの感触が分からない。
オーダーグラブの良いところは、名前の通り自分にあった「オーダーメイド」のグラブにできることだ。
インターネットの場合、自分のイメージにあったグラブになるだろうが、自分の手にピッタリと合ったグラブとなる可能性は、低くなってしまうのではないだろうか。
インターネットで買った方が経済的な場合もある
とはいうものの、インターネットで注文する人の気持ちも分かる。
実店舗でだいたいのグラブの型を確認してから注文すれば、そこまでイメージとは違わないはずだ。
さらに、経済的な理由もあるだろう。ただでさえ高額な野球のグラブを、さらに何割か増しで買う必要があるのだろうかと疑問も湧くかもしれない。
グラブはグラブとして使えればいいという発想も、大いに結構である。
そもそも、オーダーグラブなどいらないという人もいるだろう。
オーダーかどうかは関係なく、自分が愛するグラブを使おう
グラブは野球選手にとって非常に重要なものだ。
しかし、それに求めるものは一人ひとり違う。
普通のグラブでもいいという人もいるし、オーダーグラブでないと嫌だという人もいる。私のように、インターネットではなく実店舗でオーダーグラブが欲しいという人もいる。
大切なことは、自分がこだわるグラブでプレーすることだ。
そのグラブが金額が高いか低いか、オーダーグラブであるかどうかは関係ない。このグラブで野球がしたいと思えるかどうかだ。
自分が愛するグラブであれば、大切にするだろうし、プレーにも磨きがかかるだろう。さらに、そのグラブに対する愛情は、野球をしなくなったとしてもずっと続くものとなり、一生の思い出にもなるだろう。
高校球児には、このグラブが最高だと思えるグラブで、高校野球を楽しんでもらいたい。