ドジャースのヤシエル・プイグ選手がレッズにトレードされることが発表されました。ドジャースはプイグ選手を含めた4選手をレッズに放出し、レッズからはホーマー選手ら3選手を獲得します。
このトレードは、超がつくスーパースターのプライス・ハーパー選手を獲得するための布石だとされているようです。
さて、このプイグ選手、メジャーで活躍するトップ選手ですが、超愛されキャラなんです。僕も彼のプレーを初めて見たときからクスッと笑ってしまい、すぐにファンになってしまいました。
そんな愛されキャラですが、勝負強さも兼ね備えているのでカッコいいんです!
プイグ選手とは?
プイグ選手のことは、マエケン選手の試合を見ていて知りました。そう、彼は前田健太投手が所属するドジャースの選手だったのです。彼は2012年から8年間もドジャースに所属する、ドジャース一筋の選手。
本名はヤシエル・プイグ・バルデス、キューバ出身です。そしてニックネームが「ワイルド・ホース(暴れ馬)」。
愛称からしておもしろいですね。
そんなプイグ選手の成績はというと、今シーズンは125試合に出場し、打率.267でした。また、23本塁打を放ち、63打点をあげるなど、まずまずの成績を残しました。
通算では今シーズンを含めて6年間活躍。712試合に出場し、打率は.279と打率もそこそこ良い選手です。本塁打は108本で、毎年平均18本のホームランが期待できる中距離ヒッターです。
打点の通算は331打点となってやや少なく感じますが、プレーオフなどの大舞台で打点をあげる勝負強さもあります。全体的に怪我や不調もある選手ですが、充分にメジャーで活躍している選手と言えるでしょう。
そんなプイグ選手の特徴を僕なりにまとめると、、、
- 強肩
- たまにやらかす
- お茶目
- 勝負強い打撃
の4つです。以下に、4つの特徴を動画を含めてまとめました。
強肩~イチローばりのレーザービーム!?~
サードへのレーザービーム
ライトを守るプイグ選手。無死一塁からのライト前ヒットに対して猛ダッシュし、サードへ矢のような送球をします。ノーバウンド送球で、もちろんランナーはタッチアウト。
これの何がすごいかというと、プイグ選手がボールを捕球してから内野手投げで投げているところです。内野手投げとは、捕ってから投手のように腕をぐるんと回して投げるのではなく、捕ってからすぐにボールを肩に上げて投げる、いわゆるクイックスローのことです。
一般にこの内野手投げの場合、腕をぐるんと回す投げ方と比べて強い球は投げにくいとされています。しかし、プイグ選手はかなり力強い送球でアウトにしています。
このライト前ヒットでランナーをサードで刺す送球は、イチロー選手のレーザービームの由来となった送球を思い出します。ちなみにその時のイチロー選手は内野手投げではなく、投手のようにぐるっと腕を回して投げていました。
MLB公式サイトに強肩動画特集を組まれる
Puig. Céspedes.
— MLB (@MLB) February 15, 2018
Both have monster arms – who you got? pic.twitter.com/deaoHQEXl1
MLB公式ツイッターが強肩特集としてプイグ選手を取り挙げています。もう1人はセスペデス選手です。どちらの強肩も凄まじいですね。ちなみにこの動画でもプイグ選手は内野手投げでレーザービームを披露しています。
たまにやらかす~お調子者~
プレー編
【暴走】キャッチャーの隙をついて二塁に向かうも余裕でアウト、余裕過ぎてタッチした選手とハグ。監督は絶句して無言
一塁走者のプイグ選手。打者は左打者です。ピッチャーが投げてキャッチャーが捕球し、ディレードスチールぎみにプイグ選手は二塁へ向かいます。キャッチャーがぼーっとしていると思っていたのでしょう。
しかし捕手もプロです。二塁へ送球し、プイグ選手を余裕でアウトにします。
そしてプイグ選手は、勢い余って二塁ベースで捕球したショートの選手とハグしてしまうのです。これを見ている観客は楽しいかもしれませんが、監督はたまったものではありません。
おそらく盗塁のサインは出ておらず、プイグ選手の暴走だったのでしょう。監督は無表情を装っていますが、怒りの感情がにじみ出ています。
【お家芸】ホームラン確信のバット投げ、でも実際は二塁打や三塁打、果てはアウト
プイグ選手は大きな打球を打った時、よくバットを放り投げます。いわゆる”ホームラン確信のバット投げですね。日本のプロ野球では巨人の原監督が現役時代のものが有名で、カッコイイですね。
しかし、プイグ選手はバット投げをしても、ホームランではないことがよくあります(笑)。そこがプイグ選手らしさかもしれません。
その1. ホームラン確信バット投げ、でも実際は二塁打
このシーンは、去年(2017)のアストロズとのワールド・シリーズ第1戦の5回裏の場面です。0-2のビハインドから反撃のタイムリーとなり、球場は大盛り上がりでした。
でもホームラン確信したのに二塁打というのは、ちょっぴりカッコ悪いですね(笑)
その2. バット投げからのセンターフライ
こちらはもっとカッコ悪いです(笑)。でもプイグ選手のバット投げには、本当にホームランとなる”本物の確信ホームラン”もあるんですよ。この後のどこかにでてくるので、探してみてください。
乱闘編
2018 ジャイアンツ戦で捕手と口論からパンチ
プイグ選手は乱闘も多い選手として有名です。「ワイルドホース(暴れ馬)」というニックネームはここからきているのでしょうか。
お茶目~見ていて楽しい~
打ち損じファールを打ってバットを”なめる”、からの右中間を破るツーベース
プイグ選手はよく舌を動かします。そしてバットもなめます。バットをなめる選手なんて初めてみました(笑)。
走塁中でもベロを出して快走、守備でもベロを出してボールを追う
これをワールド・シリーズ(2018)という大舞台でやっちゃう豪快さはさすがです。
リュウ・ヒョンジン投手とベンチでじゃれつく
解説者が「boys will be boys」と語っていますが、「こいつらは永遠に子供ですっ」て意味でしょうか(笑)
ワード打撃コーチが大好き!ホームラン打ってコーチにキス
プイグ選手はワード打撃コーチのことが大好きで、よくスキンシップをとっています。ワードコーチは若干嫌がっていますが(笑)
インタビューされているコーチの肩をマッサージ
先月、この動画に出ているワード(Turner Ward)打撃コーチが、来シーズンからレッズのコーチとなることが発表されました。
この動画から分かる通り、ワードコーチが大好きなプイグ選手は相当悲しんでいたことでしょう。
しかし、なんと、そのプイグ選手もレッズに移籍となったのです。彼にとって、長年プレーしたドジャースを離れることは悲しいことですが、レッズでワードコーチと一緒にプレーできることは、何よりの喜びでしょう。
またキスしちゃうかもしれないですね(笑)
勝負強い打撃~マジでカッコイイ!!~
去年(2017)のアストロズとのワールド・シリーズ第5戦の9回表、9-12のビハインドから反撃の2ラン
この一打でドジャースは11-12と一点差に迫ります。この後なんと、ドジャースのテイラー選手がタイムリーを放ち、同点に追いつきます!
そして延長線に入る死闘となり、 今後永遠に語り継がれるであろう伝説的なゲームになるのです。
試合のハイライトはこちらです。
今年の(2018)ブリュワーズとのナショナルリーグ優勝決定シリーズ第7戦、優勝を決定づける3ランホームラン
このホームランはブリュワーズの敵地でのものなので、球場は盛り上がりにはかけていますが、ドジャースベンチは大騒ぎです。もちろん、プイグ選手も胸を何度も叩いてドンキー・コングのように嬉しさを爆発させています。
今年(2018)のレッドソックスとのワールド・シリーズ第4戦、リードを広げる3ランホームラン
打った瞬間それと分かる見事なホームランです!1-0と僅差でリードしている場面、相手を窮地に追いやる3ランでした。プイグもバンザイ!後ろで見ているドジャースファンも一斉にバンザイしており、その熱狂ぶり半端ないです!
また、プイグ選手の打った後のバンザイポーズは、元中日の山崎武司選手のXホームランを彷彿させました。まさに鳥肌。
ちなみに、打たれたロドリゲス投手にも注目です。悔しさのあまりに、グローブをマウンドに投げつけています。
彼が怒っている原因は、打たれたこともそうですが、前の打者の時にエラーで点数を取られていることも関係しているのかもしれませんね。
編集後記
プイグ選手の送球動画を見ていると、イチロー選手の送球を思い出しました。
プイグ選手の送球は筋肉から放たれたキャノンのようで、力強いという表現が合うと思うんです。一方でイチロー選手の送球は、なぜか美しいという表現が合うなと感じました。これ、分かる方いますかね。
追記:プイグ、お相撲さんになる
2019年シーズンオフ、プイグ選手は日本を訪れます。
そしてトレーニングの一環てして、相撲特訓を取り組んでいるようです。
My offseason training with sumo wrestlers in Japan 🇯🇵 pic.twitter.com/HmqAaGpEej
— Yasiel Puig (@YasielPuig) December 14, 2019
パワーのある押し込みはさすが暴れ馬!